JVNDB-2004-000523
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wget の HTTP レスポンスを表示する処理における任意のコードを実行される脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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wget は、HTTP または FTP を使用してファイルのダウンロードを行うユーティリティです。
Wget 1.8.2 以前/1.9.1 以前には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。
1)リモートサーバがユーザのカレントディレクトリおよびそのサブディレクトリへ任意のファイルを作成、あるいは上書きできる問題が存在します。
2)リダイレクトされた URL のサニタイズ処理に不備が存在するため、".." を含む URL にリダイレクトされた場合に、特定のファイルが上書きされてしまう問題が存在します。 (CAN-2004-1487)
3)HTTP レスポンスを出力表示する際に、特定の制御文字をフィルタできないために、任意のコードが挿入されて実行されてしまう問題が存在します。 (CAN-2004-1488)
これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、攻撃者のサーバ上のファイルを wget を用いてダウンロードするよう標的ユーザを誘導し、意図的な URL あるいは HTTP レスポンスを処理させることにより、wget を実行するユーザの権限で任意のファイルの作成および上書き、あるいは任意のコードを実行する可能性があります。
尚、wget 1.10 がこれらの問題の影響を受けるかは現時点では不明です。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): なし
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サイバートラスト株式会社
- Asianux Server 2.0
- Asianux Server 2.1
- Asianux Server 3.0
- Asianux Server 3.0 (x86-64)
- Asianux Server 4.0
- Asianux Server 4.0 (x86-64)
ターボリナックス
- Turbolinux Server 7
- Turbolinux Server 8
- Turbolinux Server 10
- Turbolinux Server 10 (x64)
レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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サイバートラスト株式会社
ターボリナックス
レッドハット
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2004-1488
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2004-1488
- SecurityFocus : 11871
- ISS X-Force Database : 18421
- ISS X-Force Database : 18420
- SecurityTracker : 1012472
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