【活用ガイド】

JVNDB-2004-000480

unarj の -x オプションにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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unarj は arj 形式の圧縮アーカイブファイルを解凍するためのプログラムです。

Unarj 2.65 以前には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

・arj アーカイブに含まれるファイル名の妥当性の確認に不備が存在するため、バッファオーバーフローが発生する問題 (CAN-2004-0947)

・"-x" オプション指定時に利用する、arj アーカイブに含まれるパス名の妥当性の確認に不備が存在するため、)ディレクトリトラバーサル攻撃が可能である問題 (CAN-2004-1027)

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成した arj アーカイブファイルを標的ユーザに送りつけ、unarj を使用して解凍するよう誘導することにより、標的ユーザの権限で任意のコードを実行する、もしくは重要なシステムファイルを上書きできる可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2004-1027
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2004-1027
  2. Secunia Advisory : SA13177
  3. SecurityFocus : 11436
  4. SecurityFocus : 11665
  5. SecurityTracker : 1012194
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載