【活用ガイド】

JVNDB-2004-000461

Xpdf および Xpdf コードを使用する製品における整数オーバーフローの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Xpdf は、X ウィンドウ上で動作する PDF ビューアです。

Xpdf 3.00 以前には、PDF ファイルを解析する際に、複数の箇所において整数オーバーフローが発生する問題が存在します。

この問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成した PDF ファイルを閲覧させることにより、Xpdf をクラッシュさせる、あるいは標的ユーザの権限で任意のコードを実行する可能性があります。

尚、Xpdf 3.00 に関しては、この整数オーバーフローに類似する問題 (CAN-2004-0889) が併せて報告されていますが、現時点では詳細は不明です。

CUPS 1.1.21 以前、teTeX 2.0.2 以前では、Xpdf をベースとしたコードが使用されているため Xpdf と同様に問題の影響を受けます。
また、KDE 3.2.3 以前、3.3.1 以前の kdegraphics に同梱されている PDF ビューア kpdf は、Xpdf のコードをベースに作成されており、これらの問題と同様の影響を受けることが kde.org より報告されています。ただし、KDE 3.2 リリース未満には kpdf は 同梱されていないため、これらの問題の影響を受けません。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 10.0 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 2.0 
  • Asianux Server 2.1 
  • Asianux Server 3.0 
  • Asianux Server 3.0 (x86-64) 
ターボリナックス
  • Turbolinux Server 10  
  • Turbolinux Server 8  
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダ情報及び参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

サイバートラスト株式会社
  • MIRACLE LINUX アップデート情報 : xpdf
  • MIRACLE LINUX アップデート情報 : AXSA-2005-62:1
  • MIRACLE LINUX アップデート情報 : cups
ターボリナックス
  • ターボリナックス株式会社 : Top Page (2007/01/04 現在 本脆弱性に関する情報は確認できませんでした)
レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2004-0889
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2004-0889
  2. Secunia Advisory : SA12917
  3. Secunia Advisory : SA12921
  4. SecurityFocus : 11501
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載