【活用ガイド】

JVNDB-2004-000164

SquirrelMail におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

------------
本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
------------

SquirrelMail は、PHP 言語で開発された高機能な Web メールパッケージです。

SquirrelMail 1.4.2 以前には、フォルダ名として渡されたパラメータの妥当性の確認を適切に行わないため、以下のように URL でフォルダ名を指定する mailbox パラメータにスクリプトを含ませた場合、そのまま実行してしまう問題 (CAN-2004-0519) が存在します。このため、クロスサイトスクリプティング攻撃を受ける可能性が存在します。

Http://www.example.com/mail/src/compose.php?mailbox=">

また、abook_database.php において入力値の取り扱いに不備が存在し、ユーザのアドレス帳情報をデータベースに格納している場合、SQL インジェクションが可能である問題 (CAN-2004-0521) が存在します。

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成した URL を標的ユーザがクリックするように誘導することで任意のスクリプトを実行し、Cookie などの重要な情報を奪取できる可能性があります。また、同様に意図的に作成した URL を用いて、アドレス帳情報を格納したデータベースにおいて任意の
SQL クエリを実行できる可能性があります。

尚、これらの問題は、squirrelmail-1.4.3-RC1 以降で修正されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2004-0519
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2004-0519
  2. Secunia Advisory : SA11531
  3. SecurityFocus : 10397
  4. SecurityFocus : 10246
  5. SecurityTracker : 1010007
  6. OPEN SOURCE VULNERABILITY DATABASE (OSVDB) : 6841
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載