【活用ガイド】

JVNDB-2004-000011

Cisco IOS に実装される H.323 プロトコルにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

H.323 プロトコルをサポートする Cisco IOS(IOS ソフトウェアリリース 11.3T 以降) において H.323 メッセージの取り扱いに不備が存在します。

ベンダが提供する情報によると、H.323 プロトコルのサポートする Cisco IOS ソフトウェアのほか、一部 Cisco IOS ソフトウェア以外の製品についても影響を受けます。また、IOS NAT や IOS ファイアウォール(CBAC)を有効にしているシステムについても影響を受ける可能性があります。詳細については、ベンダが提供する情報をご確認ください。

なお、H.323 プロトコルを実装するその他システムにも本脆弱性に関連する脆弱性が確認されています。その他システムに関する情報については、NISCC-006489 (JVN)、NISCC Advisory 006489/h323(CPNI Advisory 00387) を併せてご確認ください。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


シスコシステムズ
  • Cisco BTS 10200 Softswitch
  • Cisco IOS 11.3 
  • Cisco IOS 12.0 
  • Cisco IOS 12.1 
  • Cisco IOS 12.2 
  • Cisco IOS 12.3 
  • Cisco ATA 180 シリーズ (バージョン 2.16.1 以前の H.323/SIP Load を導入している場合)
  • Cisco Call Manager (CCM) バージョン 3.0 から 3.3 まで
  • Cisco Conference Connection (CCC)
  • Cisco Internet Service Node (ISN)
  • Cisco IP Phone 7900 シリーズ 7905G H.323 ソフトウェアバージョン 1.00

想定される影響

リモートの攻撃者が作成したパケットを処理することにより、Cisco IOS が動作するシステムがサービス不能状態に陥る、あるいは任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

シスコシステムズ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2004-0054
参考情報

  1. JVN : NISCC-006489
  2. JVN : JVNCA-2004-01
  3. JVN Status Tracking Notes : TRCA-2004-01
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2004-0054
  5. JPCERT REPORT : JPCERT-WR-2004-0301
  6. JPCERT REPORT : JPCERT-WR-2004-0501
  7. JPCERT REPORT : JPCERT-WR-2004-0901
  8. 警察庁 @police : H.323メッセージ処理に関する脆弱性について(1/14)
  9. CERT Advisory : CA-2004-01
  10. US-CERT Vulnerability Note : VU#749342
  11. CIAC Bulletins : O-050
  12. NISCC Vulnerability Advisory : 006489/h323
  13. CPNI Vulnerability Advisory : 00387
  14. Secunia Advisory : SA10869
  15. SecurityFocus : 9406
  16. SecurityTracker : 1008846
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載