【活用ガイド】

JVNDB-2003-000374

Ethereal の SMB 解析部におけるセグメンテーションフォルトの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Ethereal 0.9.16 以前には、Sever Message Block (SMB) プロトコルと Q.931 プロトコルの取り扱いに以下のような不備が存在し、結果として Ethereal がクラッシュする問題が存在します。

1.意図的に作成された SMB パケットに対し、選択した条件と同じものを表示する Display -> Match -> Selected または Display -> Prepare -> Selected の操作を行った場合、セグメンテーションフォルトが発生する

2.意図的に作成された Q.931 パケットを受信した場合、Null ポインタによる参照読み出しが発生する

この問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成したパケットを送りつけることにより Ethereal をサービス不能状態に陥らせることが可能です。

尚、この問題を利用した任意のコード実行の可能性については、現時点では未詳です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Linux 9  

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2003-1012
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2003-1012
  2. Secunia Advisory : SA10424
  3. SecurityFocus : 9248
  4. SecurityFocus : 9249
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載