【活用ガイド】

JVNDB-2002-000284

Cisco PIX Firewall の ISAKMP SA の取り扱いの不備によるセッションハイジャックの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Cisco PIX Firewall は、VPN 経由での接続時の認証するために Internet Security Authentication Key Management Protocol Security Associations (ISAKMP Sas) を実装しています。
Cisco PIX Firewall 6.0.3 以前、及び 6.1.3 以前においてこの ISAKMP SA の取り扱いに不備が存在するため、同じ IP アドレスからの重複したリクエストを許可してしまう問題が存在します。この問題を利用することにより、リモートの攻撃者は正規ユーザの IP アドレスを取得し、PIX Firewall の認証を回避することが可能です。
尚、本攻撃が成功させるためには、攻撃者は認証時に必要な事前共有鍵 (group pre-shared key) もしくはグループパスワードを入手する必要があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


シスコシステムズ
  • Cisco PIX Firewall 6.0  
  • Cisco PIX Firewall 6.1  

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

シスコシステムズ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2002-2139
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2002-2139
  2. SecurityFocus : 6211
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載