【活用ガイド】

JVNDB-2002-000194

PostgreSQL の repeat() 関数におけるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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PostgreSQL 7.2.1 以前には複数のバッファオーバーフローの問題が存在します。
PostgreSQL 7.2.1 以前に実装されている date パーサ、SET TIME ZONE 構文の解釈部、TZ 環境変数の解釈部、および repeat() 関数には付与される引数の値の取り扱いに問題が存在します。

この問題を利用して、ローカルの攻撃者は、date パーサ、SET TIME ZONE 構文の解釈部、TZ 環境変数の解釈部に不適切な値を付与することにより、バッファオーバーフローを発生させ PostgreSQL の権限で任意のコードが実行出来る可能性が存在します。
同様に repeat() 関数の第 2 引数に非常に大きな値を指定して select 文を実行した場合にヒープ領域でオーバーフローが発生する問題が存在します。

結果として、ローカルの攻撃者は PostgreSQL の権限で任意のコードを実行することが可能です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


PostgreSQL.org
  • PostgreSQL v7.2.1 およびそれ以前
  • PostgreSQL v7.1.3 およびそれ以前
サン・マイクロシステムズ
  • Sun Cobalt RaQ4
  • Sun Cobalt RaQ550
  • Sun Cobalt RaQXTR
レッドハット
  • Red Hat Linux 6.2  
  • Red Hat Linux 7.0  
  • Red Hat Linux 7.1  
  • Red Hat Linux 7.2  
  • Red Hat Linux 7.3  

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダ情報及び参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

PostgreSQL.org
  • PostgreSQL : Top Page (2007/01/04 現在 本脆弱性に関する情報は確認できませんでした)
サン・マイクロシステムズ レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2002-1400
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2002-1400
  2. SecurityFocus : 6613
  3. SecurityFocus : 6612
  4. SecurityFocus : 6611
  5. SecurityFocus : 5528
  6. SecurityFocus : 5527
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載