JVNDB-2002-000189
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Microsoft Windows の HelpCtr.exe における任意のファイルを読み込むおよび実行される脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Microsoft Windows XP には、ヘルプとサポートセンター機能が使用する HCP プロトコルハンドラが実装されています。
またヘルプとサポートセンターの機能が使用するファイル (uplddrvinfo.htm) には、ローカルファイルを削除できる ActiveX コントロールが含まれています。
この HCP プロトコルハンドラでは、取り扱う URI の妥当性の確認が不適切であるため、削除するローカルファイルを "hcp://" を含む URI で指定可能である問題が存在します。(CAN-2002-0974)
この問題を利用するリモートの攻撃者は、悪意ある HCP プロトコルへのリンクを作成し、そのリンクをクリックさせることで標的ユーザのローカルファイルを削除することが可能です。
尚、セキュリティ制限が回避されるため、ActiveX コントロール実行時に警告プロンプトは表示されません。結果として、標的ユーザに知られることなくローカルファイルの削除が可能です。
また、"file:¥¥¥" がパラメータとして指定されている HCP URI を解釈した場合、ローカルに存在するファイルを実行してしまう問題が存在します。(CAN-2004-0474)
標的システムにファイルを配置することが可能であるリモートの攻撃者は、以下のようなスクリプトを含む HTML ファイルを指定した HCP URI に標的ユーザを誘導することにより、マイコンピュータゾーンで任意のスクリプトを実行することが可能です。
Hcp://services/layout/contentonly?topic=file:¥¥¥c:¥script.html
また、同様にパラメータとして "http://" を指定することで、悪意あるサイトに誘導することも可能です。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 5.1 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 高
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): 部分的
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マイクロソフト
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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マイクロソフト
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2004-0474
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2004-0474
- SecurityFocus : 9621
- SecurityFocus : 5478
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