JVNDB-2002-000177
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Microsoft 製品の電子証明書の認証処理における任意のコードを実行される脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Micrisoft Internet Explorer (IE) が実装している SSL 及び Microsoft Outlook Express S/MIME には、証明書の取り扱いに不備が存在します。IE 及び Outlook S/MIME では、中間認証局 (中間 CA) の妥当性を確認しないため、悪意あるユーザが作成したドメインの証明書を正常なものとして受け入れてしまいます。
通常、中間証明書は、Basic Constraints 拡張領域の中に、他の認証局に署名できる権限を持っているかどうかの記述がされています。IE 及び Outlook S/MIME の実装では、この Basic Constraints 拡張領域の確認を十分に行いません。そして、ルート認証局が信頼できるものであれば、その証明書を信頼してしまいます。
そのため、IE 及び Outlook S/MIME は、悪意あるユーザが作成した不正な証明書で署名した任意のドメインの証明書を、正常なものとして受け入れてしまいます。
この問題を利用する事により、攻撃者は暗号化されている情報の傍受および窃取、なりすましなどを行う事が可能です。
Microsoft Windows 2000 SP4 を適用後に Internet Exploer 6.0 SP1 をインストールした場合、本問題の影響を受けることがベンダより報告されています。
この問題を解消する Windows 2000 SP4 用のパッチ (KB329115) が 2003 年 11 月 11 日付けでリリースされています。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): 部分的
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マイクロソフト
- Microsoft Windows 9X 98
- Microsoft Windows 9X 98 scd
- Microsoft Windows NT 4.0 (server)
- Microsoft Windows NT 4.0 (terminal_srv)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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マイクロソフト
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2002-1183
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2002-1183
- SecurityFocus : 5410
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