【活用ガイド】

JVNDB-2002-000095

Microsoft IIS の CodeBrws.asp における off-by-one エラ-の脆弱性

概要

------------
本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
------------

Microsoft IIS 5.0 にファイルのソースを開示してしまうという問題が存在します。
Microsoft IIS 5.0 には、デモンストレーション用のサンプルファイルがインストールされています。これらのデモンストレーション用サンプルファイルは .asp 、.inc 、.htm 、.html 等の拡張子を持ち、ウェブルートディレクトリ下に存在しています。
IIS 5.0 の Internet Service Manager が使用する、サンプルプログラムの一つに codebrws.asp というファイルがあります。codebrws.asp 内のユニコードキャラクタの取り扱いに不備が存在するため、このファイルを利用することにより、攻撃者は、ウェブルートディレクトリ下に存在するファイルのソースを取得できる可能性が存在します。ソースを取得できるのは、.html 、.htm 、.asp 、.inc 以上の拡張子を持つファイルに限ります。
デフォルト設定の IIS 5.0 ではリモートから codebrws.asp へアクセスすることが出来ないため、意図的に設定を変更しない限り、ローカルからの攻撃のみ成功します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft IIS 5.0

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダ情報及び参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • マイクロソフト株式会社 : Top Page (2007/01/04 現在 本脆弱性に関する情報は確認できませんでした)
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 境界条件の判定(CWE-193) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2002-1745
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2002-1745
  2. SecurityFocus : 4543
  3. SecurityFocus : 4525
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載
  • [2024年03月06日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新