【活用ガイド】

JVNDB-2002-000080

Microsoft IIS のヘルプファイルの検索結果ページにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Microsoft IIS 4.0/5.0/5.1 にはクロスサイトスクリプティングにつながりうる問題を発生させてしまう可能性が存在します。以下の 3 つの問題が存在します。

* IIS のヘルプファイルの検索結果ページは、クライアントから送信されたリクエスト内に含まれるメタキャラクタの変換を適切に行いません。
* "404 not found" エラー用ページの一部として、クライアントからのリクエストに含まれるメタキャラクタを変換することなく、クライアントへ送信してしまいます。
* Internet Explorer 以外のブラウザを使用している場合に、"302 Object Moved" エラー用のページの一部として、クライアントからのリクエストに含まれるメタキャラクタを変換することなく、クライアントに送信してしまいます。

この問題を利用することにより、リモートの攻撃者は IIS が稼動している第 3 者のウェブサーバを中継することで、ユーザのシステム上で悪意のあるスクリプトの実行が可能になります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft IIS 4.0
  • Microsoft IIS 5.0
  • Microsoft IIS 5.1

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS02-018
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS02-018
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2002-0074
参考情報

  1. JVN : JVNCA-2002-09
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2002-0074
  3. JPCERT REPORT : JPCERT-WR-2002-1401
  4. CERT Advisory : CA-2002-09
  5. US-CERT Vulnerability Note : VU#883091
  6. SecurityFocus : 4483
  7. SecurityFocus : 4486
  8. SecurityFocus : 4487
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載