【活用ガイド】

JVNDB-2001-000020

Linux kernel のシステムコールにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Linux Kernel 2.2.19 以前 には、ローカルの攻撃者に root 権限が奪取されてしまうという問題が存在します。

Sysctl() はカーネルのパラメータを読み書きするためのシステムコールです。通常は明示的に許可されているプログラムのみが、このシステムコールを使用することができます。しかし、許可されていないプログラムがこのシステムコールを使用し、カーネルのパラメータを読み書きしようとしたとき、このシステムコールは signed value として許可されます。その結果、マイナスのカーネルのパラメータが許可され、カーネルが使用しているアドレス空間の参照が可能になる可能性が存在します。

尚、この問題は Linux Kernel 2.2.19 で修正されています。この他のセキュリティ上の複数の問題もさらに修正されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.1 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Linux 6.2  
  • Red Hat Linux 7.0  

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2001-1392
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2001-1392
  2. SecurityFocus : 2364
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載