【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2008-000011

Internet Scanner のレポート出力機能において任意のスクリプトが実行される脆弱性

概要

IBM が提供する Internet Scanner には、検査結果のレポートを HTML ファイルとして出力する機能があります。このレポートを出力する際の処理が不適切なため、出力された HTML ファイルをユーザが閲覧した際に任意のスクリプトが実行される脆弱性が存在します。

IBM が提供する脆弱性検査・監査ツールである Internet Scanner には検査結果のレポートを HTML ファイルとして出力する機能があります。
このレポートを出力する際の処理が不適切なため、出力された HTML ファイルをユーザが閲覧した際に任意のスクリプトが実行される脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC がベンダとの調整を行いました。
報告者:株式会社セキュアスカイ・テクノロジー 福森 大喜 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


IBM
  • Internet Scanner 7.0 Service Pack 2 7.2.2005.52 Release

想定される影響

HTML ファイルとして出力された検査結果のレポートを閲覧した際、ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される可能性があります。スクリプトの内容によっては、クライアント PC 内の任意のファイルを閲覧される可能性があります。
対策

ベンダの提供する情報をもとに最新版にアップデートを行ってください。詳しくはベンダの提供する情報をご覧ください。
ベンダ情報

IBM
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-1073
参考情報

  1. JVN : JVN#42381549
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-1073
  3. Secunia Advisory : SA29038
  4. SecurityFocus : 28014
  5. SecurityTracker : 1019508
  6. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2008-0681
更新履歴

  • [2008年02月21日]
      掲載