【活用ガイド】

JVNDB-2007-001015

Apple Mail に任意のコマンドが実行される脆弱性

概要

Mac OS X 10.5 (Leopard) に標準でインストールされている Apple Mail には、遠隔の第三者によって任意のコマンドが実行される脆弱性が存在します。

Mac OS X のファイルシステムにおいて、ファイルはリソースフォークとデータフォークと呼ばれる情報で構成されています。RFC 1740 では、このファイル構造をメールで扱うための MIME フォーマット(AppleSingle フォーマット、AppleDoubeフォーマット)が定義されています。

Apple Mail は AppleDouble フォーマットの添付ファイルを処理する際にリソースフォークを解析します。Apple Mail には、細工されたリソースフォークが含まれる添付ファイルを処理する際に、任意のコマンドを実行される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


アップル
  • Apple Mac OS X 10.5 に搭載されている Apple Mail

想定される影響

遠隔の第三者によって Apple Mail を起動しているユーザの権限で、任意のコマンドを実行される可能性があります。
対策

2007/12/17 に、本件への対策を行なった セキュリティアップデート 2007-009 が公開されました。

アップデートする
Apple が提供するセキュリティアップデート 2007-009 を適用してください。
ベンダ情報

アップル 富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA07-352A
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
  2. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-6165
参考情報

  1. JVN : JVNVU#433819
  2. JVN : JVNTA07-352A
  3. JVN Status Tracking Notes : TRTA07-352A
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-6165
  5. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-WR-2007-4701
  6. US-CERT Cyber Security Alerts : SA07-352A
  7. US-CERT Vulnerability Note : VU#433819
  8. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA07-352A
  9. Secunia Advisory : SA27785
  10. SecurityFocus : 26510
  11. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-3958
更新履歴

  • [2007年12月20日]
      掲載