【活用ガイド】

JVNDB-2007-000189

Microsoft Word に文字列を適切に処理できない脆弱性

概要

Microsoft Word には、文字列を適切に処理できない脆弱性が存在します。細工されたドキュメントを開くことによって、任意のコードが実行される可能性があります。また、この脆弱性を使用した攻撃活動が報告されています (米 CERT/CC VU#332404)。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.6 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Office 2000 
  • Microsoft Office xp 
  • Microsoft Word 2000
  • Microsoft Word 2002
  • Microsoft Works Suite 2004 (英語版)
  • Microsoft Works Suite 2005 (英語版)
  • Microsoft Works Suite 2006 (英語版)

想定される影響

巧妙に細工された Office ドキュメントを閲覧することにより、ユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。管理者権限のアカウントでユーザがログインしている場合、結果としてシステムを完全に制御される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。

また、Internet Explorer から Office ドキュメントを開く際、必ず確認メッセージを表示するように設定するツール「Office ファイルを開くときに確認するツール」が提供されています。詳しくはベンダが提供する情報をご確認ください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Advisory : 933052
  • Microsoft Security Bulletin : MS07-024
  • マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ : 933052
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS07-024
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-0870
参考情報

  1. JVN : JVNTA07-128A
  2. JVN : JVNVU#332404
  3. JVN Status Tracking Notes : TRTA07-128A
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-0870
  5. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2007-0012
  6. JPCERT REPORT : JPCERT-WR-2007-1801
  7. 警察庁 @police : マイクロソフト社のMicrosoft Wordの脆弱性について
  8. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて
  9. US-CERT Vulnerability Note : VU#332404
  10. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA07-128A
  11. Secunia Advisory : SA24122
  12. SecurityFocus : 22567
  13. ISS X-Force Database : 32503
  14. SecurityTracker : 1017653
  15. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-0607
  16. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-1709
更新履歴

  • [2007年04月18日]
      掲載
    [2007年05月29日]
      影響を受けるシステムを更新しました。
      ベンダ情報: マイクロソフトの情報を追加しました。