【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2020-001591

三菱電機製 MELSEC C言語コントローラユニットおよび MELIPC シリーズ MI5000 における複数の脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する MELSEC C言語コントローラユニットおよび MELIPC シリーズ MI5000 には、Wind River 社製のリアルタイム OS である VxWorks の TCP/IP ネットワークスタック (IPnet) で発見された以下の脆弱性 (通称「URGENT/11」) に起因する複数の脆弱性が存在します。

* Q24DHCCPU-V および Q24DHCCPU-VG
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12255
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12257
* セッションの固定化 (CWE-384) - CVE-2019-12258
* NULL ポインタデリファレンス (CWE-476) - CVE-2019-12259
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12261
* 不適切なアクセス制御 (CWE-284) - CVE-2019-12262
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12263
* 引数の挿入または変更 (CWE-88) - CVE-2019-12264
* リソース管理の問題 (CWE-399) - CVE-2019-12265

* R12CCPU-V および RD55UP06-V
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12256
* セッションの固定化 (CWE-384) - CVE-2019-12258
* NULL ポインタデリファレンス (CWE-476) - CVE-2019-12259
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12261
* 不適切なアクセス制御 (CWE-284) - CVE-2019-12262
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12263
* 引数の挿入または変更 (CWE-88) - CVE-2019-12264
* リソース管理の問題 (CWE-399) - CVE-2019-12265

* MI5122-VW
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12256
* セッションの固定化 (CWE-384) - CVE-2019-12258
* NULL ポインタデリファレンス (CWE-476) - CVE-2019-12259
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12260
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12261
* 不適切なアクセス制御 (CWE-284) - CVE-2019-12262
* バッファエラー (CWE-119) - CVE-2019-12263
* 引数の挿入または変更 (CWE-88) - CVE-2019-12264
* リソース管理の問題 (CWE-399) - CVE-2019-12265
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

影響を受けるシステム


三菱電機
  • MELIPC シリーズ MI5000 MI5122-VW Ethernet ポート(CH1) (シリアルNo. の上 2桁が ”03” 以下、もしくはファームウェアバージョンが ”03” 以下)
  • MELSEC iQ-R シリーズ C言語インテリジェント機能ユニット R12CCPU-V Ethernet ポート (CH1、CH2) (シリアルNo.の上2桁が ”11” 以下)
  • MELSEC iQ-R シリーズ C言語インテリジェント機能ユニット RD55UP06-V Ethernet ポート (シリアルNo.の上2桁が ”08” 以下)
  • MELSEC iQ-R シリーズ C言語コントローラユニット R12CCPU-V Ethernet ポート (CH1、CH2) (シリアルNo.の上2桁が ”11” 以下)
  • MELSEC iQ-R シリーズ C言語コントローラユニット RD55UP06-V Ethernet ポート (シリアルNo.の上2桁が ”08” 以下)
  • MELSEC-Q シリーズ C言語コントローラユニット Q24DHCCPU-V、Q24DHCCPU-VG ユーザ Ethernet ポート (CH1、CH2) (シリアル No. の上 5桁が ”21121” およびそれ以前)

詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。
想定される影響

遠隔の第三者によって細工された TCP パケットを受信することで、製品のサービスが停止したりマルウエアが実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、各製品に対応したアップデートを適用してください。
【MELSEC-Q シリーズ C言語コントローラ】

* Q24DHCCPU-V、Q24DHCCPU-VG: シリアル No. の上 5桁が ”21122” 以降

【MELSEC iQ-R シリーズ C言語コントローラユニット、C言語インテリジェント機能ユニット】

* R12CCPU-V: シリアル No. の上 2桁が ”12” 以上
* RD55UP06-V: シリアル No. の上 2桁が ”09” 以上

【MELIPC シリーズ MI5000】

* MI5122-VW: シリアル No. の上 2桁、もしくはファームウェアバージョンが ”04” 以上

[ワークアラウンドを実施する]
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

* ネットワークへのアクセスを制限する

詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。
ベンダ情報

三菱電機
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-5531
参考情報

  1. JVN : JVNVU#95424547
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-5531
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-19-274-01
  4. 関連文書 : TCP/IP Network Stack (IPnet, Urgent/11)
更新履歴

  • [2020年02月18日]
      掲載